【交通ルール】事故が起こりやすいコリジョンコース現象について

2021.5.20 交通ルール・運転
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田園風景

交通事故が起こりやすい場所といえば交差点や見通しの悪い場所を思い浮かべる方が多いでしょう。

見通しの良い交差点などでは、誰もが「事故は起こらない」と思い込んでしまいます。

しかし、田園などの見通しのよい交差点などで起こりやすい「コリジョンコース現象」をご存知でしょうか。

教習所に通っているときや合宿免許では、なかなか通る機会の無い道路です。

こちらの記事では、そんなあまり聞き慣れないコリジョンコース現象についてご紹介していきます。

 

コリジョンコース現象とは?

コリジョンコース現象とはドライバーに起こる現象で、田園などの見通しの良い交差点などにも関わらずお互いが相手を認識できず事故が起こることを言います。

別名で田園型事故や十勝型事故とも呼ばれます。

これは、見通しの良い場所や昼間でも起こる事故です。

なぜこのような現象が起きるのかについて下記より説明していきます。

 

コリジョンコース現象が起きる原因について

まずはどのようにしてこういった事故が起こるのかについて説明いたします。

コリジョンコース現象の特徴である、左右どちらかからくる相手の自動車が止まって見えるということが大きく関係しています。

このような目の錯覚によって事故が起きてしまいます。

視野の外側で捉えているものは止まって見えるという人間の素質があるからです。

これを「周辺視」と言います。

田園のような見通しの良い場所で十字路があり、その道を自分が運転する自動車と同じ速度で走っている自動車が左右のどちらかから同じ十字路に向かって走っている状態で相手の車が死角になっていないのに衝突するのがコリジョンコース現象です。

これらの2台が同じ速度で常に45度の位置になるので周辺視野として同じ場所にある、止まっているように見えるため相手の車の認識が遅くなるのです。

 

死角に隠れている

相手の車がずっとフロントピラーに隠れたままで相手の存在に気づかないこともあります。

二輪車にはこのフロントピラー隠れやすい大きさのものもあります。

運転席から見るとちょうどフロントピラーの位置にあることが多くなり、交差点などで衝突寸前に相手の存在に気づく場合があります。

 

自分が優先だという思い込み

次に原因の一つとして挙げられるのが、優先道路を走っているのは自分だと思いこんでしまうことです。

田園などの直線道路を走っていると交差する道路が細く見えることがあります。

そうすると、自分が優先だから相手は止まってくれるはずだと思い、減速することなく交差点に進入してしまうのです。

 

コリジョンコース現象を起こさないための対策

コースの交差点

頭や体を動かす

相手の自動車が止まって見えるのは相手を「周辺視」していることが原因と上記で述べました。

正面から見ていれば動いていると気づきます。

他にも、フロントピラーの死角によって事故につながるので、運転中に頭を固定せずに少し動かして見ましょう。

目の位置を変えれば死角から相手の自動車が見えるはずです。

運転中のポイントとして、目線だけを動かすのではなく、首ごと動かして安全確認をすると事故率が下げられるでしょう。

 

目線を固定せず動かす

上記でも少し触れましたが、頭を固定しないことと目線も固定しないことを覚えていてください。

リスクを回避するためには周辺視野ではなく色や方などを識別できて動いていない物を認識しやすい中心視野での確認を行うためです。

視野を広くもち、落ち着いて余裕のある運転を心がけましょう。

 

信号や道路標識を良く確認する

近年ではこのコリジョンコース現象が危険だと言うことを知られるようになってきているため、行政も対策を進めております。

標識が設置されたり信号がないところでは停止線を加えたりしている交差点や十字路などが増えてきております。

また、信号などがない交差点では優先道路を走る自動車に道を譲らなければ行けないというルールがあります。

そのため、交差点に入る前には一度速度を落としましょう。

少し注意を払うことやルール、標識などを確認するだけで事故を防ぐことができます。

 

交差車両の動きに注意する

次にコリジョンコース現象が起こるのは何度も出てきているように見通しの良い十字路のような交差点で起こります。

相手の自動車も交差点に向かってきているので信号などがない道路などでは十分に注意しなくてはいけません。

そのため交差車両がどのような動きをするかに気をつけて運転しましょう。

 

優先意識をもたないこと

上記でコリジョンコース現象が起こる原因として、「優先意識」について紹介しました。

交差点に差し掛かるときに自分が優先道路だという思い込みも原因に含みます。

特に優先道路が曖昧な場合に、「相手が待ってくれるだろう」などという思い込みと優先意識を持たないことが大切です。

相手は優先してくれるとは限りませんし、優先のルールを無視してくる恐れもあります。

相手の動きによって対応できるように優先意識を持たないようにしましょう。

 

確認と譲り合いの気持ちで運転する

運転中はどんなときでも注意と安全確認は欠かせないものです。

路面標識を見落としていないかや交差点に進入できるのか、相手の自動車がいる場合はどのような動きをしているのかなどをしっかり見極めることが大切です。

こうした十分な確認をすることで事故やトラブルを回避できるでしょう。

そして譲り合いの気持ちを持つことが重要です。

確実に優先道路を走っている場合は交通ルールにのっとり譲ってもらいますが、どちらが優先道路なのかがはっきりしない場合があります。

そんな場合は「おさきにどうぞ」という譲り合いの気持ちを持ちましょう。

交通ルールをしっかりと理解したうえで、譲り合いの気持ちを持っていればコリジョンコース現象での事故は防げるでしょう。

 

おわりに

今回は、交通ルールが重要なポイントになる「コリジョンコース現象」についてご紹介しました。

「コリジョンコース現象」をあまり聞いたことが無いという方もいらっしゃるでしょう。

見通しの良い交差点や昼間でも起こることがある事故で、コリジョンコース現象は目の錯覚が原因で起こる事故と言えます。

また、フロントピラーの死角に隠れている場合や、優先道路を自分が走っていると思い込むことでも事故につながります。

二輪車はこのフロントピラー隠れやすい大きさのものもあり、見通しの良い道路ではだれでも起こす可能性があるので注意が必要です。

相手の存在に気づいていても、交差点に侵入する直前まで衝突するほどの危険が迫っているとは思わないという場合もあります。

コリジョンコース現象を起こさないための対策としてさまざまなことを紹介しました。

「頭や体を動かす」「目線を固定せず動かす」「信号や道路標識を良く確認する」「交差車両の動きに注意する」「優先意識をもたないこと」「確認と譲り合いの気持ちで運転する」の6点を挙げました。

その中でも頭や視線を固定せず相手の自動車に気づき、交通ルールを理解し、譲り合いの気持ちがあればコリジョンコース現象を防ぐことができます。

近年ではこういったコリジョンコース現象の対策として行政が、標識を設置したり停止線をつけたりするなどの対策が行われております。

自分自身が交通事故の加害者や被害者にならないようにするために、交通ルールとして定められているルールを守り運転をしましょう。

せっかく合宿免許や教習所を卒業して免許取得ができたのですから、安全で快適な運転を心がけてください。

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合宿免許お役立ち情報編集部

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