海外で運転するために必要な国際免許についてご紹介

2021.9.17 運転免許証
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左ハンドル

現在合宿免許や教習所に通っている方で、学生の方は卒業旅行で海外に行くことをお考えの方は多いのではないでしょうか。

また、就職のために合宿免許や教習所に通っている方で海外出張などがあるという方もいらっしゃるでしょう。

海外で自動車を運転するには国際運転免許証を取得する必要があります。

国際運転免許証と聞くと少し面倒に感じるかもしれません。

そこでこちらの記事では、海外で自動車を運転するには国際運転免許証について取得方法なども併せてご紹介してまいります。

 

ジュネーブ条約とは

「ジュネーブ条約」という言葉をご存知でしょうか?

車の運転免許にジュネーブ条約とは、どんな関係があるのでしょうか。

ジュネーブ条約とは、世界的な道路交通に関する条約です。

加盟している国同士は、国際運転免許証を取得すると加盟国内の運転が可能になる条約です。

2018年4月の段階では95か国と2つの特別行政区(香港、マカオ)が加盟しております。

ジュネーブ条約に加盟していない国でも国間の条約や法律などによって、国際運転免許証が必要ない場合があります。

 

国際運転免許証とは

「国際運転免許証」とは、名前の通り海外旅行や出張などの海外で車を運転する際に必要な免許証です。

国際運転免許証とパスポートを提携することにより、ジュネーブ条約に加盟している国での運転が可能になるという仕組みです。

国際免許には道路交通法において3つの種類があります。

 

国際運転免許証

外国の運転免許証を元に日本で発行される免許証のことです。

海外の免許証を持っている方が日本で運転する場合は、国際運転免許証が必要になります。

 

国外運免許証

日本で取得した運転免許証を元に発行される国際運転免許証は「国外運転免許証」です。

一般的に国際免許と呼ばれているものは、ほとんどがこの「国外運転免許証」のことを指しています。

日本で運転免許を持っていて海外旅行や海外出張で、ジュネーブ条約に加盟している国内で運転する場合に必要です。

 

外国運転免許証

外国の運転免許証に、日本語の翻訳文がつけられたもののことを指します。

 

これらの3つの用語をまとめて国際運転免許証と呼ばれています。

 

国際運転免許証が有効な国一覧

ジュネーブ条約に加盟している国をエリア別にご紹介します。

 

アジア

フィリピン、インド、バングラデシュ、シンガポール、マレーシア、スリランカ、カンボジア、ラオス、タイ、大韓民国

 

アフリカ

南アフリカ、中央アフリカ共和国、エジプト、ガーナ、アルジェリア、モロッコ、ボツワナ、コンゴ、コンゴ民主共和国、ベナン、コートジボワール、セネガル、レソト、マダガスカル、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、シエラ・レオネ、トーゴ、ナイジェリア、チュニジア、ウガンダ、ナミビア、ジンバブエ、ブルキナファソ

 

 

ヨーロッパ

ロシア、イギリス、フランス、ギリシャ、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、イタリア、モンテネグロ、スペイン、デンマーク、フィンランド、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、セルビア、ポーランド、スロベニア、アイルランド、ハンガリー、モナコ、ルーマニア、アイスランド、ブルガリア、マルタ、アルバニア、ルクセンブルク、バチカン、サンマリノ、キルギス、チェコ、スロバキアジョージア、

 

中近東

トルコ、イスラエル、キプロス、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦

 

アメリカ

アメリカ、カナダ、ペルー、キューバ、エクアドル、アルゼンチン、ドミニカ共和国、ベネズエラ、チリ、バルバドス、グアテマラ、パラグアイ、ハイチ、トリニダード・トバゴ、ジャマイカ

 

オセアニア

オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、パプアニューギニア

 

香港とマカオは行政地域となります。

イギリスとポルトガルが宗主国であった関係により特別にジュネーブ条約の加盟地域となっています。

 

国際運転免許証を取得するには

運転免許を取得し国際運転免許証を取得する方法をご紹介します。

合宿免許や教習所を卒業して免許を取得すれば、国際運転免許証の申請ができます。

海外旅行を予定している方や、海外出張があるという方は必見でしょう。

現在、免許証の効力が停止している方や大型特殊免許、小型特殊免許、原付免許、仮免許のみの方は取得ができません。

申請は各都道府県の運転免許更新センターや運転免許試験場、指定警察署で行えます。

警察署の場合、発行するのに2週間程度かかる場合がありますので覚えておきましょう。

それぞれの地域の警察署や免許センターに詳しい内容は問い合わせてみてください。

また、渡航予定や渡航済みということが証明できるものも必要になります。

 

国際運転免許証を取得するのに必要な書類

国際運転免許について

国際運転免許証を取得するのに必要な書類は、本人の場合と代理人の場合とで異なります。

基本的に本人が行うようにしましょう。

代理人の申請が可能な場合は、本人が渡航していて申請が出来ない場合のみです。

 

本人の申請

本人が申請を行う場合基本的には共通ですが、都道府県によっては印鑑などが必要になる場合があります。

有効期限が切れていない日本の運転免許証と、縦5cm横4cm正面の無帽、上三分身、無背景で枠無し、申請前6カ月以内に撮影した写真1枚が必要です。

ほかにも古い国外運転免許証を持っている方は、国外運転免許証が必要です。

海外渡航を証明するものが必要です。

パスポートや飛行機の航空チケット、旅行会社の日程表などを持って行かなくてはなりません。

 

代理人の申請

代理人が申請する場合、都道府県によっては必要書類が異なる場合があります。

運転免許と写真1枚は本人の申請で必要なものと同じです。

違うのが、パスポート全ページのコピーと本人からの委任状と代理人の身分証明書が必用となります。

パスポートのコピーは、出入国の記録が押印されていて、未使用のページもコピーが必要です。

自動化ゲートを利用して出入国した場合は記録が押印されないので、法務省から記録を取得しなければいけません。

代理人が申請できるのは、本人が渡航済みの場合のみとなっております。

渡航前に国際運転免許を取得せずに渡航してしまった場合などが対象となります。

本人の申請よりも必要書類が多く、大変で負担がかかりますので出来るだけ本人が申請をお行いましょう。

また、代理人として申請できるのは本人との関係が明らかにできる親族や友人、会社関係者などです。

 

国際運転免許証の有効期限

国際運転免許証には有効期限があります。

その有効期限は、その国に上陸して1年間です。

そのため、国内の免許証の有効期限が1年未満の方は国際運転免許証を取得できませんので注意が必要です。

ただし、特例措置として更新手続きの期間じゃなくても免許の更新が可能になっております。

海外での滞在が1年を超える場合は、その国の試験を受け免許を取得する方法と所持している日本の運転免許証をその国の免許証に切り替える方法があります。

 

おわりに

今回は、海外で自動車を運転するには国際運転免許証について取得するのに必要な書類なども併せてご紹介してまいりました。

海外で運転する際に必要になるのが国際運転免許証です。

ただし、ジュネーブ条約に加盟している国のみとなります。

有効期限は1年間です。

取得する場合には有効期限に注意しましょう。

合宿免許や教習所に通っている方で渡航を考えている方はまずは日本の運転免許証を取得する必要があります。

必要な書類などに注意して申請を行いましょう。

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合宿免許お役立ち情報編集部

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